北陸地方にも春の気配、冬の星座も春の星座に場所を譲り、天気予報にも雪マークが出なくなりました。代わりに、一番厄介な雑草が芽を吹きだしました。雑草が繁茂すると、いろんな弊害が生まれます。農園では害虫(カメムシ)等の発生で作物被害、雑木林や山の中で山菜や苔取りでマダニでの死亡例も有り危険がイッパイです。

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(カメムシ)

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(マダニ)

雑草対策には、いくつかの方法が有ります。一番簡単でお金のかからない方法は体力を使い芽が吹くごとに手で摘み取る、鎌で刈り取る方法。これでは来冬までの体力勝負です、解決には至りません。

2つ目は除草剤を散布する方法です。家庭菜園やプチ農園を楽しんでいる人は間違えてせっかく植えた苗にかかってしまうと大変です。土壌汚染も大きな問題です。以前ゴルフ場の除草剤散布が大きな社会問題になりました。小川の生物がいなくなり、昆虫(蛍)等や鳥たちまでが姿を消してしまった時もあります。効果の方も毎年散布しなければなりません、根本的な解決には至りません。

3つ目はコンクリートやアスファルトを敷いて半永久に繁茂を防ぐ方法です。もう除草の心配は有りません。でも、家の周りでお花を植えたくても無理、引き剝がし元の土壌に戻すのには大変なコストが掛かります。昨今、温暖化対策が世界で注目をあびています。コンクリートやアスファルトでの太陽光の照り返し(ヒートアイランド)無粋な事は止めましょう。

 

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4つ目は防草シートの敷設です。防草シートにも目的に応じて大きく分けて2種類があります。耐用性を重視した石油由来のポリエステル性製品、ポリエステル性防草シートは土壌と風との影響で摩耗し裂けて劣化します。劣化後は産業廃棄物として燃やすか土の中に埋める処理が必要となります。植物由来や動物性由来の生分解性繊維(綿、パルプ、麻、トウモロコシ、蚕、羊毛)等から作られた防草シートはバクテリアによって分解され、水や二酸化炭素へ変身し自然に返ります。欠点は耐用年数が短い点で(3年~6年)交換が必要ですが、廃棄処理の必要がなく、再度上から敷設するだけの魔法のような防草シートです。

 

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(ポリエステル性防草シート劣化時)

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(生分解性防草シート劣化時)

昨今問題に上がる、地球温暖化、Co2削減、海面上昇、巨大台風、私達を取り巻く環境は悪化の一途をたどっています。次世代を担う子供たちの為に、責任の有る大人達ちが、小さな事からでも取り組んでいきたいと思います。